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 病院用語集

病院施設計画に関する用語集。病院建築や医療に関する用語を整理しています。(随時更新)
医療の立場ではなく建築や設計の観点から記述しており、厳密な定義に基づくものではありません。

A CDCガイドライン CDC(米国疾病管理センター:Center for Disease Control and Prevention)が発表した感染予防に関するガイドライン。手続きに伴う建築のプランニング、設備に影響を及ぼす。(2004/4/20)
D DRG/PPS Diagnostic Related Groups/Prospective Payment System) 診断群分類/包括支払い方式。医療費高騰を抑える目的で1983年、米国の公的医療保障メディケアの入院部門に、1997年外来部門に適用された。1998年以降日本版DRG/PPSの試行が国立病院を中心に行われている。(2004/4/20)
E EBM 医療技術の標準化は英米では診療指針というかたちで進められており、EBM (Evidence-Based Medicine,「根拠に基づく医療」)とよばれ普及している。英国では1992年に国家プロジェクト(コクラン計画)として行われている。またHMO主導のDRG/PPSも医療費削減が主目的であるにせよ標準化という点では同じである。なおこれらの背景には医療訴訟の頻発もあると考えられる。(2004/4/20)
P PPC (Progressive Patient Care)疾病・看護の度合いにより患者を分けて収容し、看護を行なう方式。歴史は長くICUの設置ははこの考え方に基づいている。(2004/4/20)
S SPD (Supply Processing and Distribution)病院内で使用する診療材料などを一元管理するシステム。従来、病院内の各部門で個々に管理、調達していた診療材料などの物品を、物流管理セクションですべて管理し、物品管理や搬送を効率化することにより、診療材料購入額の圧縮、医療スタッフの負担軽減、スペースの有効活用、消費状況のデーターベース化などが可能になる。(2004/4/20)
医療費の対GDP比 医療費の対GDP比は日本7.3%、ドイツ10.4%、フランス9.9%、イギリス6.7%、アメリカ14.0%(OECD“Health Data‘98”)(2004/4/20)
クリティカル・パス(クリニカル・パス) (Critical<Clinical>paths)治療計画、診療過程予定表。効率の良い医療を目指し考案されたがDRG/PPSの導入後は医療費抑制の理由から英米で広く普及した。情報公開、チーム医療、質を明確にした医療の標準化の側面がある。ケア・マップ,ケア・パスとも呼ばれる。(2004/4/20)
総合周産期母子医療センター
(周産期センター)
母体・胎児集中治療管理室を含む産科病棟及び新生児集中治療管理室を含む新生児病棟を備え、常時の母体及び新生児搬送受入体制を有し、合併症妊娠、重症妊娠中毒症、切迫早産、胎児異常等母体又は児におけるリスクの高い妊娠に対する医療及び高度な新生児医療等の周産期医療を行うことができる医療施設をいう。(2004/4/20)
地域周産期母子医療センター
(周産期センター)
産科及び小児科等を備え、周産期に係る比較的高度な医療行為を行うことができ医療施設をいう。(2004/4/20)
電子カルテ 診療情報を電子化するもの。情報を共有化することであり医療のみならず建築への波及効果も大きい。1999年4月よりカルテを電子化することが制度上認められている。関連用語:HIS(Hospital Information System)、オーダリング、クリティカルパス、参照画像(2004/4/20)
入院時医学管理料加算 平均在位日数20日以内、外来紹介率30%以上、外来率(1日平均患者数/病床数)は2倍が望ましいとされている。(2004/4/20)
病院機能評価 病院機能を第三者の立場で評価することを目的としたもの。厚生労働省の外郭団体である日本医療機能評価機構により行われる。病院組織の運営と地域における役割/患者の権利と安全の確保/療養環境と患者サービス/診療の質の確保/看護の適切な提供/病院運営管理の合理性などの評価項目がある。
米国では1951年に医療機関認定合同委員会(JCAHO)が設立され、医療施設の評価機関として機能している。また英国においてもNHS病院トラストの医療結果が公表されている。(2004/4/20)
平均在位日数 日本17.2日(一般病床)(厚生労働省 平成25年(2013)医療施設(動態)調査・病院報告の概況)、ドイツ7.9日、フランス5.4日、イギリス7.5日、アメリカ5.6日(OECD"Health data 2009") (2017/5/1)
[過去データ]: 日本30.1日(療養病床・一般病床)、23.5日(一般病床)(厚生労働省 平成13年(2001)医療施設(動態)調査・病院報告の概況)、ドイツ14日、フランス11日、イギリス10日、アメリカ7日(OECD“Health Data ‘98”)人口千人当たり病床数:日本13.2床、ドイツ9.6床、フランス8.7床、イギリス4.5床(OECD“Health Data ‘98”)(2004/4/20)
マネージドケア (Managed Care)1983年にアメリカのHMO(Health Maintenance Organization:健康維持組織)等などの保険者がManaged Careと呼ばれる枠組の中で医療サービスを提供し始めている。医療費抑制には効果があるとされているが、必要な医療が行われているかという点で批判もある。(2004/4/20)
療養病床 主として長期にわたり療養を必要とする患者を入院させるための病床。医師・看護士の必要数のほか施設基準も急性期を中心とした一般病床と異なる。1992年の医療法改正(第二次)では療養病床を一般病床から分離させ病院の機能分化を図っている。なお1992年当時は“療養型病床群”であった。(2004/4/20)