コンサルティング

施設管理コンサルティングとは

施設(土地・建築・設備など)を経営にとって最適な状態(最少の投資で最大の効果)で管理・運営するための手法、またはコンサルティング業務と位置付けています。

ファシリティ・マネージメント(FM)と同様の目的・手法です。当社が行っている業務は長年の病院との設計の立場での関わりから生じたものであること、デザイン的な視点を含めることからFMとは別の用語を使用しています。

業務の範囲・内容

将来の施設整備計画(マスタープラン)の提案から、設備の維持管理提案、インテリアデザイン提案など施設管理に関わる多岐な項目に亘ります。
設備に関しては株式会社PAC環境モードの協力を得ています。

  1. プランニング:プラン・将来計画(マスタープラン)の提案、平面計画の策定
  2. スケジューリング:工程管理。新設や増改築のスケジュールを設定します。
  3. コストコントロール:建設費やランニングコストのコントロール
  4. デザイン:デザイン的な面からの施設提案

セカンドオピニオン

進行中の設計案に対して別の建築的な提案を行うことを「セカンドオピニオン」と称しています。病院では4例の実施例があります。

  1. 県立がんセンター 1999年max615床60,000㎡(病院計画案5)
  2. 県立病院循環器病センター 2005年全720床18,000㎡(全66,000)
  3. 民間病院 2013年410床30,000㎡(病院計画案4)
  4. 総合病院 2020年583床44,000㎡(某病院 基本構想2020)
設計の見直しでは基本的な建築構成を変えたものを提案せざるを得ない場合があります。上記1~4はそれらの例で、実際の建物は提案に基づいて建設されています。部分的な改善策の提示を含めれば10件以上の例があります。

資料 既存病院における施設規模の充足度の比較検討
医療施設の規模策定時の資料です。全体や各部門の面積が充足しているかどうかを他事例比較により検討しようというものです。2004年の論文で数値そのものは見直す必要はありますが、考え方は現在も十分通用すると考えています。

具体例

プランニング

将来計画(マスタープラン)は小規模な増改築でも必要です。敷地・施設をどう使うかの基本方針です。20~30年程度の視野が必要です。
・最小限の施設維持を行い、将来的に全面移転を行う(敷地移転)というマスタープランも当然あり得ます。

  

■プランニングの例

計画案 ご参照ください。

■マスタープランの例


必要に応じ平面計画の策定を行います。マスタープランの提案に伴う大規模なものから小規模な改修まで様々な規模のものが考えられます。

スケジューリング

計画を実施するには的確なスケジューリング(工程管理)が必要です。特に病院では代替施設の使用や工事中の粉塵対策など特有の問題があります。

■大規模建替え時のスケジュール例

また必要に応じ工事ステップ図を作成します。全面建替えの場合には敷地全体が工事範囲になります。

■全面建替え時の工事ステップ例 病院計画案2

■改修工事時のスケジュール例

コストプランニング

計画を実施するには適正なコストプランニングが必要です。大規模なものでは各案の比較検討に使用することがあります。この場合各案の規模と同時に比較されます。

■コストプラニング・建設各案の比較

その他コンサルティング 2017/5現在

  1. 建築に関する「セカンド・オピニオン」。病院では3例の実績があります。
  2. 基本計画案の提案(コンペ・PFIへの提供)。病院2例、学校2例(大学1、小学校1)の実績があります。
  3. 基本構想の作成や既存施設の評価、改善案の提案。

関連

設計-詳細

計画案

計画案の一覧です。実施設計の元案を含んでいます。